ドジローソク足手法や、ドジローソク足チャートはマーケットを中立的に計測するローソク足チャートの1つです。あまり頻繁には起こらないですが、時に、上昇トレンドと下降トレンドがマーケット上で一致することがあります。これは買い手と売り手が取引を中止することによって、原価の動きが一定期間変化しないことを意味します。また、この現象が起きた時、ドジローソク足チャートのパターンがトレーディングチャートとして使用されます。
この記事では、ドジローソク足手法の歴史や詳細、そしてトレーディングチャートとしてどのように見抜くべきか、そしてどのようにトレーディングに応用することができるかについて紹介します。
ドジローソク足手法の歴史
ローソク足のパターンの概念はもともと日本で生まれたものであり、スティーブ・ニソンの“日本のローソク足チャートテクニック”と言う本によって西洋の現代トレーディングの世界にもたらされました。
日本語で、“ドジ”とはミスや失敗を意味するため、この名前はトレーダーがミスに陥りやすいある特定のパターンに対してつけられました。その後、トレーダーはマーケットがなんとか1つの方向に向かって変動することを望み、これがトレーディングの全体の基盤となりました。
ローソク足のパターンは、私たちに一定の期間のトレーディング内で起こる価格変動について教えてくれます。そのローソク足は4つの基本的な点から構成されています。
※始値(ローソク足(大きい四角形)の一番上)
※終値(ローソク足‘(大きい四角形)の一番下)
※高値(ローソク足の芯(真ん中の細い線)の一番上)
※安値(ローソク足の芯(真ん中の細い線)の一番下)
この下の図の青い矢印は始値と終値を示しており、紫の矢印は高値と安値を示しています。
もし始値と終値が非常に近いか一致している場合、ローソク足は芯のみ表示され、非常に細い図になり、ローソクの本体は表示されません。これはドジローソク足として知られています。以下の図はその例を表しています。
ローソク足の他のパターンをより深く学ぶための
仮想通貨トレーディング における8の最も重要なローソク足パターン
ドジローソク足の種類と特徴
ここではドジローソク足の様々な種類について、下の図を用いて紹介します。
イメージ元:Market Realist
これらの4つのドジローソク足に加えて、あと1つ、芯がない水平型のものもあります。これは非常にまれであり、4プライスドジとして知られています。ここではこの5つについて説明していきます。
十字型ドジ
十字型ドジとは星型ドジとしても知られており、始値と終値が同じで、芯の長さが上下左右同じ長さであり、始値と終値の価格変動が等しいことを示しています。
したがって、このトレーディング期間では、上昇も下降トレンドもなく、利点もないため、最も多くの取引中止が出る時期になります。またこれは、多くのトレーダーが決断を渋っている状況とも言えます。
足長ドジ
足長ドジは上記の十字形ドジと非常に似ていますが、始値と終値の方向に伸びる長い芯を持つことが特徴です。また、これはあるトレーディング期間において、十字形ドジよりも高値と安値の間でより揮発性があることを示しています。
4プライスドジ
4プライスドジは芯がなく、始値と終値のみを示したものであり、またある期間の高値と安値も示しています。4プライスドジは高ボリュームマーケットでは極端に珍しく、ある一定期間で全く価格が変動しないことを示唆しています。もしトレーディングボリュームがあるとすれば、それはマーケット参入者が価格決定に慎重になっていることを意味しています。
十字形ドジや足長ドジとは違って、4プライスドジはマーケットが次にどのように動くかを強く私たちに教示してくれます。前述のローソク足パターンが何を示唆するかによりますが、この4プライスドジは価格が逆転することを示します。これは上昇トレンドや下降トレンドの時によく見られる状況であり、マーケットが最近のトレンドに影響されて慎重になっていることを意味しています。
どのドジローソク足が何を意味するかを見極める最も良い方法は、この先何が起こるかを少し待ってみてみることや、マーケットの動きを見るために他の専門的なインディケーターを使用することです。もし価格が次のトレーディング期間に上昇したとすれば、長く参入し、価格が下落したとすれば撤退することができるでしょう。しかし、マーケットの動きを予測するためにストキャスティクスオシレーターといった、リーディングインディケーターの使用を考えることも重要です。
トンボ型ドジ
トンボ型ドジは始値と終値が同じであり、高値の方向に芯が伸びていることが特徴です。
トンボ型ドジは、特に下落トレンドが見られた後にマーケットの動きが変化しようとしていることを示唆します。また、トレーダーが安値を拒絶し、強力な買い手市場になることも意味しています。しかし、もしトンボ型ドジが上昇トレンドの後に現れた場合も、価格の逆転が起こることを示します。
次は、マーケットの動きを確証するために使用されるキャンドルチャートを紹介します。
墓型ドジ
墓型ドジはトンボ型ドジの逆であり、始値と終値が同じであり、安値の方向に芯が伸びていることが特徴です。
上昇トレンドの時にはトンボ型ドジは下落トレンドインディケーターとなり、これは最も一般的なローソク足のパターンとなります。この場合、トレーダーは長く居続けたポジションからの撤退や次のローソク足が出るのを待っている状態と言えるでしょう。
まとめ
ドジローソク足自体はマーケットの動きに対して、最も強力なインディケーターの1つとは言い難いのが現実です。しかし、マーケットの状況を多角的に読んだり、トレンドの変化、トレーダーがいつ意思決定を行うべきかを決定するためのより深い分析の促進をしたりするために使用することができます。よりこのツールを実線的に使うための深い理解として、他のチャートや、理想的なのは流動マーケットを学習し、ドジローソク足がどのマーケットトレンドに適合するか、いくつかの前例を発見することが重要です。