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OMGネットワークとは ~未来の決済システム~

2021-07-12 10:16:10

概要

  • OMGネットワークは、従来の銀行などの取引所を介さずに、暗号通貨のpeer-to-peer(P2P)な両替を可能とします。
  • OMGネットワークのトークンは、一般的な株式と同様の仕組みとなっています。OMGネットワークでの取引が増えれば増えるほど、OMGネットワーク(企業)とOMGトークン(株式)の価値が高まります。
  • 広い視点で見た場合、OMGの価格は2021を通して上昇傾向にあります。

omg-coin

OMGネットワークは、2017年にアクセス可能で安全な分散型の金融システムを提供することを目的として設立されたイーサリアム(Ethereum)ベースのプラットフォームです。

OMGネットワークとは

OMGネットワークでは、従来の銀行などの取引所を介さずに、暗号通貨のpeer-to-peer(P2P)な両替を行うことができます。「unbank the banked」を掲げ、OMGはすべての人のためのグローバルな金融・銀行ソリューションの創造を目指しています。その達成のため、OMGネットワークでは安全で分散化された透明性の高い暗号通貨の支払いを実現する、高速かつ費用対効果の高い革新的な技術を導入しています。

OMGネットワーク上で支払いや通貨交換を行うには、2つの方法があります。1つ目は、イーサリアム(ETH)ブロックチェーンからビットコイン(BTC)ブロックチェーンへの交換を始めとする、ブロックチェーンからブロックチェーンへのお金の変換を行う方法です。2つ目は、AlipayやPayPalなどの決済ゲートウェイを介して、支払い先などに安全な暗号通貨の送金を行う方法です。

また、OMGネットワークでは、事業主を1人のユーザーと捉え、ユーザーにその革新的な技術を用いて新たなネットワークを構築する機会を提供しています。これにより、長期的かつ持続的にネットワーク利用の可能性を広げられるような仕組みとなっています。

OMGネットワークの暗号通貨トークンは、、一般的な株式と同様の仕組みとなっています。OMGネットワークでの取引が増えれば増えるほど、OMGネットワーク(企業)とOMGトークン(株式)の価値が高まります。OMGネットワークの注目度が高まり、価値が上がれば、OMGトークン保有者の資産も増えることになります。

トークンは取引に利用できる一方で、製品やサービスに対しては、OMGネットワークが提供するものにのみ使用することができます。これはトークンがおり、OMGネットワークを運営する上で重要な役割を有し、プラットフォーム自体での使用のみを想定しているためです。

OMGネットワークの起源

OmiseGoからOMGへ

OMGネットワークは、タイの金融サービス大手Omiseが2017年に設立しました。当初は「OmiseGo」と呼ばれていましたが、2020年6月に「OMG」にリブランディングされました。Omiseのオンライン決済システムは、マクドナルドやアリアンツなどの大手企業や、タイの銀行や政府などで既に利用されており、強力なブランド力とネットワークを有していました。そのため、暗号通貨交換ネットワークの構築へのスムーズな移行が可能となり、その人気は急上昇することとなりました。

2021年度現在、OMGでのマイニングは可能か?

いいえ。

OMGの流通量はすでに最大供給量である140,245,398個に達しており、同ネットワークは上限付きのコイン供給しか行っていないため、これ以上OMGトークンが採掘されることはありません。同ネットワークが2017年7月に実施したイニシャル・コイン・オファリング(ICO)では、これらのトークンの65.1%が投資家に売りに出され、2,500万ドルの資金へ変換されました。5%はマーケティング戦略としてエアドロップで分配され、残りの29.9%は設立チームとネットワークの開発・検証用資金に分配されました。この29.9%は、最初の1年間はネットワークに固定されていましたが、現在は変更が可能となっています。

その後のネットワークの人気の高まりにより、本トークンはイーサリアムのアルトコインとしては初めて、価値が10億ドルを超えました。現在では、市場で最も知名度の高いアルトコインの1つとなっています。

OMGの仕組み

OMGネットワークは、イーサリアム(Ethereum)のブロックチェーン上に構築されています。世界で最も確立されたブロックチェーンの1つであるイーサリアムは、検証に膨大な数のコンピュータを用いており、OMGの取引は極めて安全であるといえます。しかし、Ethereumは膨大な処理能力を必要とするため、取引速度が比較的低く、1秒間に14~24回の取引が限界であるとされています。これは依然としてスケーラビリティの面で課題があることを示しています。

この問題を解決するため、OMGネットワークでは「More Viable Plasma 」または 「MoreVP 」と呼ばれるレイヤー2プラズマ技術を採用しています。MoreVPは、取引を1つにまとめ、OMGネットワーク上で1つの取引として整理・確認することで、取引を効率化します。その後、イーサリアムのブロックチェーン上で取引が承認・検証されるため、攻撃者はセキュリティを回避することができません。このように、取引を一つにまとめることで、取引の承認がより迅速かつ合理的になるとともに、より多くのユーザーデータを短時間で処理できるようになります。そのため、支払うべき取引手数料も1つで済み、コストの削減へと繋がります。

また、OMGネットワークでは、取引の検証にPoS(Proof-of-Stake)コンセンサスアルゴリズムを使用することで、計算資源の一極化を避けると同時にエネルギー消費を最小限に抑えています。OMGネットワークの発表によれば、MoreVPとPoSアルゴリズムを併用することで、イーサリアムのみを使用した場合と比較して、電力使用量を最大99%、インフラコストを約3分の2にまで削減し、取引速度を4,000tpsに向上させたとしています。

これらの最適化により、OMGネットワークは比較的環境負荷の少ないネットワークとなっていることがいえます。さらに、その速度面での優位性は、Visaのような約1,700tpsで動作する伝統的な決済プロバイダーとも渡り合える水準に達しています。

加えて、OMGネットワークでは使いやすさを追求し、ホワイトレーベルのe-ウォレットを採用しています。ホワイトレーベルの取引ソフトウェアは、従来では年単位の期間を要した企業が取引所プラットフォーム上のユーザープラットフォームの立ち上げを、数分から数日にまで短縮することを可能としました。また、本ソフトウェアではユーザーフレンドリーかつカスタマイズ可能なインターフェイスを提供しているため、事業主がインターフェイス作成のための作業を行うことなく、本来の業務に専念できるようになっています。OMGネットワークは、安全なウォレットを備えた使いやすいインターフェースを顧客に提供することにより、暗号通貨交換のアクセス性を向上させています。

このように、OMGネットワークでは、分散化された安全で使いやすいサービスを提供し、事業主がP2Pに通貨を交換できるようになっています。従来の競合他社と比較しても、はるかに速く、安く、利用しやすい仕様になっているといえます。

OMGの価格変遷

2017年7月のICOにおいて、OMGの価格はおよそ0.50ドルでした。しかし、Omiseの人脈とブランド、および最先端の技術により、OMGは2017年末にかけて驚異的な急上昇(ブルラン)を見せました。価格は9月中旬には12ドルまで上昇し、以下の価格チャートに示すように、2018年1月に26.14ドルとなりピークを迎えました。

omg coin chart2017年12月から2021年5月期にかけてのOMGネットワークの価格チャート(出典:CoinMarketCap)

2018以降、暗号通貨市場全体の下落傾向により、OMGもかなりの打撃を受けましたが、完全な消滅には至りませんでした。2019年を通して低いながらも安定した状態を保ち、COVID-19のパンデミックの際には暫定的に頭角を現したOMGは、現在再び勢いを増し始めています。その技術力と市場全体の楽観的な見通しを背景に、OMGは今年4月に再び10ドルを上回りました。

より俯瞰的に見た場合、OMGは2021年を通して上昇傾向にあり、1月1日の2.50ドルから始まり、5月6日には最高値の12.97ドルに達しました。これは実に4ヶ月で518%以上の上昇を果たしたことになります。

一方、直近では価格が少し不安定な状態となっています。イーロン・マスクが「テスラはもうビットコインを受け付けない」と発表した後の弱気相場に呼応し、5月23日にOMGの価値は4.33ドルまで急落しました。しかし、OMGの価値はすぐに回復し始め、その翌日には6.24ドルの価値に跳ね上がりました。現在、OMGネットワークの価値は6.86ドル、時価総額は10億ドル弱となっています。

2020年6月から2021年5月期にかけてのOMGネットワークの価格チャート(出典:CoinMarketCap)

OMGの今後の展望

暗号資産市場の上昇傾向が続けば、企業はオープン化や投資を検討するようになり、他の多くの暗号通貨に先んじてOMGが上昇傾向となることが予想されます。

その一方、OMGのパートナーシップやアプリケーションの殆どは、アジア市場に限定されています。これは、エコシステム自体の価値よりも、Omiseのビジネスコネクションによって、OMGのマーケティングが推進されていることを示しているのかもしれません。

OMGは現在、市場で85位にランクされており、OMGが保有する1億4千万トークンはすべて流通済みです。そのため、残りわずかとなったトークンへ買う注文が殺到し、価値が高騰することはないと考えられています。しかしながら、市場が飽和状態となった場合、多くの暗号通貨が事実上消滅し、相当数のユーザーを抱える通貨だけが生き残ることも予想されます。OMGはOmiseを通じて大きな影響力を持ち、先進的なソフトウェアを有しているため、残存する筆頭候補となるでしょう。現にOMGの大口顧客は、その技術力のもたらす可能性に強い期待感を示しています。

総評

OMGネットワークの利点は、Dogecoin(DOGE)などのコインとは異なり、実世界での価値を有していることにあります。OMGネットワークは、世間の環境意識へのアピール、様々なビジネスに非常に安全かつ高速な決済システムにおいて、多くの競合サービスを凌駕しています。

BTCやETHに比べOMGネットワークは投資額が少なく、価格面で成長の余地が十分にあります。加えて、画期的な技術と実世界の価値を有するOMGは、未来の決済システムとなる可能性を秘めています。OMGネットワークが現在の課題を乗り超え、競争に挑むことができれば、投資に対して大きなリターンを得られる可能性があります。


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