ヴィタリック・ブテリン氏は、2030年に向けたイーサリアムの進化に関する包括的なロードマップを発表し、ネットワークの処理能力と独立した検証を強化するため、タスクの並列実行への移行を提案した。この計画は、より多くの計算処理をオフチェーンで完了させ、証明を組み合わせてオンチェーンへのデータ記録を最小限に抑えることで、決済の整合性を維持しつつ、トランザクションの順序付けに関する課題に対処するものだ。 このビジョンでは、トランザクションの機密性を超えたプライバシー保護の強化も優先事項とされており、残高照会など日常的なウォレット操作の過程で発生するメタデータの漏洩に焦点を当てている。ブテリン氏は、支払いの詳細やアカウントのルールに加えてサーバーへのリクエストも隠すことを提案しており、これにより企業は通常の業務において関連アカウントを露出させることなく、財務上の機密性を維持できるようになる。 プライバシーを重視するこの方向性は、業界全体のトレンドとも一致している。現在、Zcash(ジキャッシュ)のシールドプールには約490万ZECが保有されており、同トークンは1,660ドル近辺で取引されている。さらに研究者らは、新たに発表された論文「Shielded Bitcoin」を通じて、Zcashの暗号化決済の設計をビットコインに応用することを提案しており、主要なブロックチェーンネットワーク全体でプライバシー基盤への関心が高まっていることを示している。