
AmazonとAppleは、本日2026年7月30日(米国時間引け後)、両社ともに同じ2:00 pm PT / 5:00 pm ETに決算発表を予定しています。二社とも、まったく同じ決算内容に対し、24時間足らずの間にマーケットが正反対の反応を示した直後の状況に直面しています。Microsoftは前日(7月29日)、Azureの好調を受けてガイダンス通りの設備投資(Capex)を見せ、時間外で8.13%上昇。一方、Metaは売上が28%増加したにもかかわらず、同夜時間外で約8%下落しました。AWSはAmazonのクラウド事業部門であり、同社の営業利益の大半を生み出しています。本日の決算では、昨日のAzureと同じ重責を担う構図です。
さらに2つの1兆ドル企業がこの分岐点で決算を迎え、各社それぞれが自分の立ち位置を市場に示す一度きりの発表となります。
マイクロソフトが昨夜の決算で設定した水準
Microsoftの2026年度第4四半期(4~6月期)は、売上高が900.1億ドル(コンセンサスは876.2億ドル)、前年比18%増、非GAAP EPSは4.74ドル(予想4.24ドル)を記録。Azureは同四半期で43%成長し、コマーシャル残存パフォーマンス義務額は6,780億ドル(84%増)、四半期Capexは410億ドルと、会社が示した「400億ドル超」ガイドラインにぴったりでした。Microsoft決算予想記事で事前にこのセットアップを解説していました。
Metaも同日に決算発表し、売上28%増の608億ドルとコンセンサス上回る結果も、EPSは6.18ドル(CNBC予想7.22ドル)と未達。24億ドルの法的費用、11.8億ドルのリストラ費用、46.2億ドルのReality Labs損失が重荷となりました。また通年のCapex見通しを引き上げ、2026年レンジを1,300~1,450億ドル(従来1,250~1,450億ドル)に修正。当社の「MicrosoftとMetaの決算乖離解説」で、それぞれの内容を詳細に分解しています。
マーケットが1晩で発したメッセージは一貫していました。AI投資は「既に売上(数字)として現れている場合だけ」評価され、将来を期待させるだけの場合は割り引かれる。Microsoftは有償Copilot 3000万席、次四半期にも加速見通しのAzureを示し、これが今夜Amazonに課される”評価基準”となります。
Amazonは5:00pm ETで何を示すべきか
AmazonはIRサイトで、Q2 2026決算発表を米国引け後(電話会議は2:00 pm PT / 5:00 pm ET)であることを告知しています。ZacksによるコンセンサスはEPS1.82ドル、売上約1,967億ドルで、AWSは前年比31.6%増の406億ドルと予想。BofAはさらに強気でAWS成長率33%、総売上1988億ドルを見込んでいます。両者の乖離がポジショントレードにも繋がり、Zacksを超えてもBofA未達なら失望売りが起きる可能性を示唆しています。
Capexへの注目点も昨夜で様変わりしました。今週冒頭の決算ウィークプレビューでは「AI関連の設備投資こそ今期のハイパースケーラーの評価軸」としましたが、MicrosoftとMetaの決算を経て、その要求水準はより鋭くなっています。今や「設備投資増は、Azureのように(数字で)加速が伴ってこそ」評価され、証拠が未実現の状態ではMeta同様に下げ圧力となるのがコンセンサスです。
クラウド外では、ストリートは広告事業成長率と北米小売の利益率で消費関連ビジネスの健全性を測っており、これら2点も実はEPSに大きく寄与しています。ですが、バリュエーション(株価倍率)は結局AWS次第です。今週、AlphabetのCapex主導の下落とMicrosoftの好決算を経てAmazonが最後のクラウド大手となり、”驚きを生む水準”そのものも引き上げられています。
まずAWS成長率、次に設備投資(Capex)のガイダンス、そして営業利益率を順に注視しましょう。数字がコンセンサス並みでもCapex大幅増+加速感なしの場合は、まさに昨夜マーケットが学んだ「売り」の組み合わせです。
本日の決算予定:ポイント早見表
同じ5:00 pm ETに3つの主要決算・発表が重なっていますが、それぞれ異なる数値が市場の鍵です。
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企業名
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時間
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コンセンサス
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注目数値
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Amazon (AMZN)
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引け後発表、5:00pm ETカンファレンスコール
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EPS $1.82、売上 ~$1967億(Zacks)
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AWS成長率(予想31.6%)
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Apple (AAPL)
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引け後発表、5:00pm ETカンファレンスコール
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EPS $1.88
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iPhone売上および粗利益率ガイド
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Strategy (MSTR)
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ウェビナー、5:00pm ET
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特定のストリート予想なし
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ビットコイン保有状況更新
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Strategyはウェビナーで84万3,775BTC保有を最新化予定。詳細はMSTR特集でも解説しており、これら全ての決算反応は翌日の相場へ持ち越されます。
Apple、52週高値圏で決算発表へ
Appleは本日、Q3 2026決算発表を控え、52週高値圏で約年初来25%上昇した水準で取引されています。この位置づけは表裏一体で、”高値圏”の株は軟調決算に対する許容度が限定されます。コンセンサスEPSは1.88ドル、まず注目されるのはiPhone売上。この数字が秋の新製品サイクルを控えた成長ストーリーに直結します。会見はApple IR決算ページで2:00 pm PT / 5:00 pm ETから配信されます。
今期の注目は粗利益率。メモリ価格の上昇(今週のメモリ株下落も背景に)により、DRAMとNANDはiPhone・Macの実コスト要因に。したがって今夜の粗利ガイドが“どこまで吸収しどこまで転嫁するか”のヒントとなります。サービス部門の成長も続きますが、今夜の主役ではありません。
オプション市場が示すインパクトは顕著で、Benzingaによれば時価総額で1,700億ドル規模の変動がどちらに振れても起こりうると予想。Apple級の大型株でも、この変動率はセッション最大級のインパクトになりえます。
昨夜の乖離が今夜のトレードに与える教訓
今週以前にも、決算ミス時の“失望パターン”はプレビュー済みでした。Teslaは売上が過去最高でもEPS未達で売り込まれ、”ヘッドライン・ビート=安心”ではないと示した例です。昨夜、市場は特にAI投資に課せられる基準を狭め、今夜はそのルールが時価総額トップの二社にも適用されます。
次工程の波及効果も非常に具体的です。ハイパースケーラーのCapex支出1ドルが、AIハードウェアサプライヤーへの受注となり、市場を動かします。AMD Helios考察のように、Microsoftがラック導入拡大を発表した瞬間、同社関連株が動くのと同じ。今夜Amazonが投資計画拡大を打ち出せば、チップ・サーバー関連はAmazon株本体よりも先に動く可能性も十分です。
加えて、昨日のFOMC会合後の「9-3据え置き」をまだ市場が織り込み終えていない状況下で、詳細は当社の”決定日特集”で解説しています。
このような夜は、時系列の把握も極めて重要です。リリース自体は現地16時過ぎに公表されますが、本当にインパクトのあるガイダンスや各部門の補足説明はカンファレンスコール半ばで発表されるため、最大の値動きは17~18時ETに多発する傾向です。Phemexのトークン化株式パーペチュアルは24時間取引可能なため、”アフターアワーズ”の本格的な値動きが続く構造となっています。
よくある質問(FAQ)
Amazonの決算発表日時は?
Amazonの2026年第2四半期決算は、米国市場引け後の2026年7月30日(木)にリリースされます。通常、日本時間では朝方に発表され、会見は2:00pm PT / 5:00pm ETからAmazon IRサイトでライブ配信・スライド公開されます。
AWSの成長率予想は?
Zacksのコンセンサスでは、AWS成長率はQ2 2026で前年比31.6%、売上は406億ドルと予想。AWSの利益率は成長率と同等レベルで注視されており、なぜならクラウド部門がAmazon全体の利益を下支えし、リテール部門の低い利益率を補っているためです。
Appleの本日の決算カンファレンスの時間は?
Appleの2026年第3四半期カンファレンスコールは、2026年7月30日の2:00pm PT / 5:00pm ETからApple IRページでライブ配信されます。CEO Tim Cook氏、CFO Kevan Parekh氏によるアナリストQ&Aもあり、見逃した場合でも録画が後日公開されます。
決算発表後のアフターマーケットで株価が大きく動く理由は?
引け後セッションは日中に比べ流動性が極端に低いため、サプライズニュースが大きな値動きを誘発しやすくなります。また、多くの場合ガイダンスや部門解説がコール中盤で出てくるため、最大の値動きはリリース直後ではなく、発表から30~60分後に起きやすい傾向です。
まとめ
AWSが31.6%成長というコンセンサス以上の数値を示し、増額されたCapexにリアルタイムな加速(数字)が伴えば、今夜もMicrosoft同様に「AI関連銘柄買い」のシナリオが24時間以内に再確認されます。逆に、AWSが”期待通り”止まりでCapex増だけの場合は、直近のMetaの反応が鮮度の高い前例となります。AppleはiPhone売上(1.88ドル水準)と、記録的高水準期待を吸収する粗利ガイダンスが最重視されます。必ず「17:00 ETのコール」を優先的に追いましょう。リリースで方向が、ガイダンスで規模が決まるためです。
本記事は情報提供のみを目的とし、金融や投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産取引には重大なリスクが伴います。取引判断前には必ずご自身で十分なリサーチを行いましょう。






