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一目均衡表: 一目均衡表の設定をマスターするには?

2021-01-28 08:20:20

トレーディングはチェスのようなものです。相手の動きを予測して計画を立てますが、ほとんどの場合は計画通りに行くことはありません。 市場は常に予期せぬ動きを見せますが、それでも人々は予測を立てようとします。移動平均線からフィボナッチリトレースメントまで、トレーダーは市場の変化に対応するために様々な指標を駆使しています。

指標は必ずしも市場の傾向を表すわけではなく、完璧に市場の変動を予測できるとは限りません。しかし、トレーダーは指標を利用することでローソク足チャートに対するより多くの洞察力と尺度を得ることができるのです。

ichimoku

一目均衡表とは?

一目均衡表とはサポート(指示線)とレジスタンス(抵抗線)のレベル、そして将来のトレンドを特定し、それらのモメンタムを測定する指標です。一目均衡表とはその名の通り、トレーダーがトレンドとシグナルを一目で素早く確認できるように設計されています。

集合体と称されるこの一目均衡表は5つの異なるプロットで構成されています。そのうち4つはある一定期間の高値と安値の平均に基づいています。2つの先行スパンが2度交差した時、それらの間に雲(cloudと呼ばれる空間ができます。

資料: Investopedia

価格のラインに対する相対的な位置に応じて、これらの雲は価格変動に関する包括的な予測モデルを与えてくれます。お金や市場は何世紀にもわたって存在していますが、この分野においては比較的遅れて登場した電子コンピューターのおかげで、単純な移動平均線から一目均衡表のようなより効率的な指標へ移行することができました。

一目均衡表

一目均衡表(英:The Ichimoku Cloud)は1960年代後半に日本のジャーナリスト、細田悟一によって考案されました。 一見この指標は難しく思われますが、やはり複雑です。一目均衡表の5つのプロットを計算するにはコンピューターが必要不可欠で、通常のローソク足チャートよりもはるかに多くのデータポイントを見る必要があります。

価格のラインが雲よりも上に位置している場合は全体のトレンドが上昇することが予測でき、逆に雲の下に位置する場合はトレンドが下降する傾向にあります。一目均衡表は複数の構成要素が含まれていますが、単体で利用されることはありません。トレーダーは一目均衡表を他の指標と組み合わせて利用し、エクスポージャーに対して利益を最大化しようとします。特にRSI(相対力指数)、移動平均と組み合わせて利用されることが多いです。

一目均衡表では2つの先行スパンの位置関係を基に、プロット間の雲を赤、もしくは緑で表します。さらにそれらの雲は、資産のパフォーマンスに適応しない静的なトレンドラインとは異なり、長期的なサポートとレジスタンスの領域を反映するという用途もあります。

トレーダーは毎日、現在の資産を買う、売る保持するという判断と格闘しています。仮想通貨市場は悪名高く不安定な市場であり、一見単純なこれらの判断は、最大の収益性を確保するために慎重に行われる必要があります。指標が100%正確なデータを示すことはありませんが、市場の状況をある程度理解していればトレーダーはより適切な判断ができるようになります。

一目均衡表の読み取り方と利用方法

上記のように、一目均衡表は先行スパンAB転換線基本線遅行スパンの5つのプロットから構成されています。これらのプロットはそれぞれ異なる計算方法を駆使し、移動平均や高値もしくは安値の平均などの様々な市場情報の要素を示してくれます。

先行スパンA、B

先行スパンAは一定期間の高値と安値を基に転換線と基本線の平均値を計測します。先行スパンBは基本線や転換線と同様に計算され、遅行スパンは短期における過去の終値のトレンドを表しています。

先行スパンAが先行スパンBを超えた場合、雲は市場全体の上昇傾向を表す緑色になります。逆に先行スパンBが先行スパンAを超えた場合、雲は市場の下落傾向を示す赤色になります。

しかしトレーダーたちは一目均衡表を十分に活用するためにより顕著なトレンドを参考し、それが後の状況を180度変えることがしばしばあります。例えば、新たに弱気相場に突入する前の急激な下降トレンドの間に、資産の価格が一時的に雲の中(もしくはその上)に押し込まれることがあります。

一目均衡表の基本線

長期的な売り圧力により、アマチュアのトレーダーは誤って弱気相場の中に強気な市場動向を予測してしまうこともあるので注意しなければなりません。価格が雲よりも上に位置しているときは、基本線と転換線のクロスオーバーを取引することで利益を得るトレーダーもいます。クロスオーバーは一般的に適切なモメンタムとなり、強い買いのシグナルですが、必ずしもそれが役に立つとは限りません。

移動平均は一目均衡表の重要な要素であり、トレーダーは資産が将来的に同様のパフォーマンスを発揮するのを期待しながら過去の市場の動きを捉えるために利用しています。一目均衡表のように、価格変動から遅れて反映されますが、雲は新しいサイクルのたびに予測可能なエッジを示してくれます。

細田は短期の単純平均移動がもたらす平滑化データよりも、価格変動とその極端さの方が重要だと考えていました。彼は価格変動が高値、安値のみならず、多くのお金が並ぶ「ターニングポイント」も示していることから、この理論を生み出しました。これは、トレーダーが市場に参入または撤退する際に鍵となるポイントを本質的に示しています。

転換線は平均値や終値を使わないため、より正確に価格を反映することができます。またこの線の角度は、移動平均に対する細かな差を表すことができ、角度が急であればあるほどトレンドは強くなります。逆に角度が緩やかな場合はモメンタムが弱いことを表します。

転換線はいわばトレンドに対する「最初の防御線」として利用できます。逆に言うと、トレンド全体の弱体化を表すことができますが、モメンタムを計測するという用途が一番良いでしょう。基本線も同様に一定期間のトレンドを表し、転換線と似たような構造になっています。価格変動と移動平均線の異なる期間の高値と安値を用いています。

もともとは、過去1ヶ月間の最高値と最安値を測るために作られました。基本線の角度が急な場合は価格が先月よりも上昇していることを意味し、逆に平坦な場合は毎月の価格帯の中間値を表しています。

また基本線は間隔が長いため、より信頼性の高い指標であると考えられています。さらに、既に正しいトレンドの方向に進んでいるトレーダーのストップロスとしての機能も果たしています。9、26、52移動平均の情報を基に、一見複雑な一目均衡表はわずか数秒でトレーダーにとって有利なポジションとターゲットを示すことができるのです。

先行スパンA、Bはシンプルな平均移動線取引戦略を取り入れており、スパンBは50%のフィボナッチ比率を事前に示す傾向がありますが、これはエントリーポイントとして利用することができます。また、トレーダーはトレンドの転換や停滞の確率を判断するためにもこの指標を利用しています。

雲が薄くフラットな場合

平たい形状の雲は一般的な価格ターゲットを表しており、長期投資家はこれを利用して市場の動きを予測したりリバーサルを感知したりしますが、デイトレーダーはこれらを利用して余剰利益を得ることもできます。多くの場合、プライスラインは雲の形状が変化するエリアを通る傾向にあります。

特に仮想通貨市場では、時にはそのような判断も有効でしょう。また、雲が薄いのはモメンタムの表れであり、雲のサイズが大きいほどモメンタムが鈍っていることになります。

一目均衡表ともっとも相性のいい指標

一目均衡表は出来高インジゲーターの他に、RSIやMACD(マックディー)、フルストキャスティクスオシレーターなどのインジケーターと相性が良いです。雲はトレンド相場で用いるには非常に有効ですが、雲の色が赤と緑で頻繁に入れ替わるため、レンジ相場で用いることはできません。

レンジ相場とは資産の価格が同じ高値と安値を3回以上記録する相場のことで、この場合、転換線が価格に追従してスムーズになります。一般的な一目均衡表では9日、26日、52日移動平均が使われており、それぞれ1週間半、約1ヶ月(日曜日を除く)、約2ヶ月の売買を表しています。

仮想通貨における一目均衡表の設定

残念ながら、これは市場が24時間365日空いている仮想通貨取引ほど効率の良いものではありません。仮想通貨市場では、トレーダーは一般的に20、30、60、120日移動平均を利用します。20日移動平均は日曜日の低取引量を表し、その他は数ヶ月間の取引を表しています。

一目均衡表はどれくらい正確なのか?

一目均衡表は利益を約束するものではなく、時間軸や過去のクロスオーバー、クロスの角度、その他長期的な要素など、いくつかの要素を考慮する必要があります。どのような遅行指数でもそうですが、一目均衡表は過去の情報を示しており、過去のパフォーマンスが必ずしも未来の動きを特定するとは限りません。

遅行スパン

一目均衡表の中でもあまり注目されていないのが遅行スパンという要素です。遅行スパンは通常、最新の終値から26日後に表示され、その期間における一目均衡表の正確さを表しています。また遅行スパンにより、トレーダーは過去と現在の動向の関連性を可視化するとともに、リバーサルの傾向を掴むことができます。上向きの遅行スパンは上昇傾向を示す強いシグナルとなります。

前述したように、平たい形状の雲は価格目標としては有効ですが、不確実な潜在的弱気相場を示しているため注意が必要です。厚い雲は観測されたトレンドを確証するため、より安全に取引できる領域になります。

しかしながら、一目均衡表は時折偽のシグナルを与えることで知られています。結局のところ、一目均衡表は過去のパフォーマンスに基づいて、多様なサポート、レジスタンスレベルで価格を示す一連の移動平均線に過ぎません。インジケーターのシグナルが予想よりも遅れて現れることもあり、このような異常を予測したり再現したりすることは不可能です。

まとめ

指標は市場がどのように動くかという構造的な考え方を提供しているに過ぎず、いつ利益を巻き上げるのか、どのようにリスクをコントロールするのかはトレーダー次第です。一目均衡表は特に新しいトレーダーがトレンドの方向性を測ったり、エントリーポイントやモメンタムを見つけたり、リバーザルを検出するのに有効ですが、トレーディングの神器とは程遠いでしょう。

トレーディングはチェスのようなものですが、チェスは1人の相手と戦うのに対し、トレーディングは市場全体が相手です。トレーディングチャート上では複雑でカラフルなラインが蔓延り難しく感じられますが、その機能をより理解することは、異なる状況下での市場の動きとその原因を把握する上で非常に重要になるでしょう。


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