ビットコイン(BTC)は2026年第1四半期に23%下落し、1月1日の$87,700から3月末には約$67,500にまで値を下げました。これは2018年以来最悪の四半期スタートとなります。イーサリアム(ETH)はさらに下落幅が大きく、-32%を記録し、仮想通貨全体の時価総額は約$9000億減少しました。しかし、すべてが下落したわけではなく、一部のAI関連トークンや金に裏付けされたトークンは堅調な成績を示しました。
BTC・ETHの月次パフォーマンス
ビットコインは1月に一時$97,000まで上昇しましたが、その後売り圧力が強まり、同月で10.17%下落しました。2月はさらに14.94%の下落となり、3月には6.66%程度の回復が見られました。これは現物ビットコインETFのフローがマイナスからプラスへ転換したことや、規制当局によるコモディティ分類の決定が材料となりました。
イーサリアムは-32%と過去3番目に悪いQ1となり、1月初旬の約$2,600から2月6日には$1,755まで下落。その後一部戻しましたが、共同創業者ヴィタリック・ブテリンによるETH売却が市場心理に影響を与えました。一方で、DeFiプロトコルに預けられたETHは増加し、価格下落にもかかわらずオンチェーンの利用傾向に特徴が見られます。
トップ10トークンのうちXRPとステーブルコインを除き、ほぼすべてがQ1でマイナスリターンを記録しています。
BTCをアウトパフォームしたトークン
市場全体が下落する中、以下のカテゴリーが注目されました。
- AI関連トークン:[Bittensor (TAO)]は、分散型AIネットワーク上の躍進や著名人の発言を受け、Q1で40%以上上昇し、AI関連収益も成長しています。
- **Hyperliquid (HYPE)**:1月の安値から2倍となり、取引手数料やETF申請の動きが好材料となりました。
- 金裏付けトークン:[Tether Gold (XAUT)]は実際の金の価格上昇と連動し、Q1で15-18%(推定)のリターンを記録しています。
XRPは過去12か月で400%以上上昇しましたが、その多くはQ1以前の動きとなります。
資産クラス別リターン(2026年第1四半期)
- 金(スポット):+19%
- Tether Gold(XAUT):+15-18%(推定)
- Bittensor(TAO):+40%
- Hyperliquid(HYPE):+50%
- 米国総合債券指数:+2-3%(推定)
- S&P500:-4~-6%
- ビットコイン:-23%
- イーサリアム:-32%
- 仮想通貨時価総額全体:-26%
Q1で目立ったのは、実収益を生み出すプロトコル(HYPE, TAO)や現物資産に裏付けられたトークン(XAUT)が強かった点です。
下落要因
- インフレの継続:FRBの金利据え置き観測が高まり、リスク資産から資金が流出。
- 機関投資家のETF流出:現物BTC ETFの資産残高は1月〜2月にかけて41%減少。
- 地政学リスク:イラン情勢の緊迫化を受け、安全資産への資金シフトが発生。
DeFi・NFT動向
DeFiの預け入れ総額(TVL)は2025年10月をピークに25%減少。ETH建ての入金は増加傾向にあり、エコシステムは流出一辺倒ではありません。NFT市場も縮小傾向で、取引高は用途志向型アプリケーションへの移行が見られます。
Q2への示唆
2026年第1四半期は価格の下方修正局面と考えられ、ビットコインの基礎的要件は大きく変わっていません。今後はETFフローや米連邦準備制度の金融政策、規制動向が注目されます。AIトークンやプロトコル収益を伴うトークンが今後の市場を牽引する可能性があります。
よくある質問
ビットコインが2018年以来最悪のQ1となった要因は?
継続的なインフレ、ETFからの機関投資家資金流出、地政学リスクが複合的に影響しました。
2026年第1四半期でBTCを上回ったトークンは?
Bittensor(TAO)、Hyperliquid(HYPE)、金裏付けトークン(XAUT)等が実収益や現物裏付けを背景に良好な成績を記録しました。
2026年第1四半期後、仮想通貨の下落局面は終わったのか?
3月にはETFフローのプラス転換や一部回復傾向が見られましたが、米国の金融政策や地政学リスクなど不透明要因が残ります。
仮想通貨のパフォーマンスは株式や金と比べてどうだったか?
金が+19%と最も堅調で、S&P500は-4~-6%、債券は+2~3%(推定)。BTC・ETHは大幅下落し、リスクオフ局面で値動きが大きいことが再確認されました。
まとめ
2026年第1四半期は、マクロ経済リスクとの連動性が改めて意識された四半期でした。プロトコル収益や現物資産裏付けのトークンが相対的に強く、市場構造の変化を示唆しています。Q2以降もETFフロー、政策、規制進展が重要な指標となります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。仮想通貨取引にはリスクが伴いますので、必ずご自身で十分な調査を行ってください。






