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ビットコインが71,000ドルに下落、現物ETFの流出が12日連続に

重要ポイント

BTCは6月3日に2.9%下落し71,390ドルとなり、現物ETFからの流出は累計42億ドル超・12日連続に。今後48時間で市場の方向性が決まります。

2024年6月3日午後、ビットコインは約71,390ドルで取引され、当日比2.9%の下落となり、5月下旬から続いた73,000ドル台中盤のレンジを下抜けました。この動きにより、米国の現物ビットコインETF全体で連続純流出記録が12日間に伸び、3週間累計の流出額は42億1,000万ドルを超えました。イーサリアム(ETH)もほぼ同じ傾向を示し、3.4%下落して1,985ドルとなりました。これは、ETFの受動的フローから始まり、レバレッジロングの解消まで広がるリスク調整によるものです。

マクロ経済環境も悪化しました。Polymarketの「7月31日までにイランと和平合意」のコントラクトは、24時間で47%から32%に低下。これはテヘランが信頼醸成措置を撤回し、米ホワイトハウスが緩和方針を一時停止した影響です。今後48時間がETFフローの方向性とBTCのサポート水準に大きく関わると考えられます。

12日間連続ETF流出の経緯

この流出は5月16日から始まり、Memorial Dayの週末にかけて加速しました(CoinGlassのETFトラッカーによる)。主要な現物ビットコインETF5銘柄は、この12営業日のうち少なくとも9日で純流出を記録し、最大の一日あたり流出は5月28日の約6億4,000万ドルでした。この動きは個別のファンドマネージャーの判断によるものではなく、構造的なものです。BTCの上昇が停滞し、ナスダックとの相関が0.7を超えると、現物ビットコインETFを保有するパッシブインデックスポートフォリオは自動的にリバランスします。上昇時に流入を生んだ同じフローが、下落局面では逆転します。この傾向は個々の強気シナリオとは無関係です。

出典: Coinglass

累計3週間での流出額は42億1,000万ドルを超えています。過去の最長記録は2024年8月の9営業日(12億ドル)で、今回はその約4倍の資金がより短期間で流出しています。Farside Investorsの集計が、流出期間中の日次フロードデータの公開ダッシュボードとして活用されています。

ETF流出時に企業財務はどう動いているか

一方の買い手は消えていません。Strategy社の5月財務開示によると、5月に約4,420BTCを平均73,900ドルで2回に分けて購入。Metaplanet社も5月末に1,015BTCの取得を開示しました。企業財務による購入需要は依然として存在し、コストベースは現在価格より約400億ドル低いため、このサイドからの構造的な売りはほぼ見られません。

その結果、市場は時間軸の異なる2つの勢力によって動いています。ETF勢は週次・月次でリバランスを行い、財務勢は数年単位で買いを入れます。下落局面で両者が衝突すると、ETFのフローがスピードで優位に立ち、財務の買いが吸収力で対抗するため、価格は広いレンジ内で推移しやすくなります。5月16日から6月3日までのチャートがその象徴です。ETFフローとBTCの構造的関係については、ビットコインETFフローの解説をご参照ください。

現在注目すべきBTCサポートレベル

チャート上、現水準の下には3つの重要ゾーンがあります。1つ目は70,000ドルで、心理的節目かつ5月16日のレンジ下限です。日足で70,000ドルを明確に下抜けると、次は68,000ドル(200日移動平均線、Strategy社の直近購入水準)が意識されます。68,000ドルを割り込むと、65,000ドル(2026年3月安値・2025~2026年サイクルの上昇チャネル下限)が次の注目ゾーンです。

カスケード論理が個別の価格帯よりも重要です。日足で70,000ドルを割り、その翌日も回復しなければ、上昇時のアルゴリズムは売り方向に転じ、68,000ドルをターゲットにする傾向があります。68,000ドルを割り、ETF流出が13日・14日連続となれば、65,000ドル付近のみが十分な流動性を持つ吸収ゾーンとなる可能性があります。

CoinalyzeのBTC清算マップでは、6月3日午前時点で69,500~68,000ドル間に約7億4,000万ドル相当のロング清算リスクが示されています。今後48時間がこの変動レンジのカギとなります。

なぜ今後48時間が重要なのか

このタイミングが重要な理由は、ETFフローの反転が単発ではなく、クラスターで起こる傾向にあるためです。2024年8月の例では、最終的に日足で4.1%上昇した日に流出が止まり、その36時間後に月内最大の流入がありました。価格の上昇とフローの反転がほぼ同時に起こった形です。

つまり、反転の兆しを探す場合、「出来高を伴い72,000ドルを回復する日足終値」と「ETFフローが明確にプラス転換する単日」の2つが同時に揃うかが注目点です。24時間以内に両方が揃えば、流出は収束し、次の上昇局面に入ると推察されます。どちらか一方だけなら変動は限定的。木曜終値まで両方が出なければ、68,000ドルテストが現実味を帯びてきます。

よくある質問

なぜ現物ビットコインETFは12日連続で純流出が続いているのですか?

現物BTC ETFを保有するパッシブ型インデックスポートフォリオは、BTCとナスダックの相関が0.7を上回り上昇が停滞すると、自動的にリバランスされ流出が発生します。これは個別運用者の判断ではなく、構造的な要因です。

現在、BTCで最も重要なサポートレベルはどこですか?

5月16日レンジの下限である70,000ドルがもっとも意識されます。その下の68,000ドルは200日移動平均線とStrategy社の直近コストベースです。70,000ドルを割ると68,000ドルが、さらに割ると65,000ドルが次の重要ゾーンです。

企業財務による買いはETF流出を吸収できますか?

単一日で完全に吸収することは難しいですが、Strategy社・Metaplanet社の5月の買いはETF流出の平均2~3日分に相当します。吸収力は中長期で発揮されるため、価格は急落せずレンジで推移する傾向があります。

流出が収束したサインは何ですか?

出来高を伴い72,000ドルを回復する日足終値と、ETFフローが明確なプラスに転じる単日が揃った場合、過去の例では流出局面が収束する傾向があります。

まとめ

BTCは71,390ドルでコントロールされたレンジ内にあり、大幅な急落局面ではありません。今後48時間で70,000ドルがサポートとして維持されるか、68,000ドルへのテストに移行するかが焦点となります。注目すべきシグナルは、「72,000ドル回復+ETFフローのプラス転換」または「70,000ドル割れ+13日連続流出」のいずれかです。68,000ドルを下抜けた場合は、65,000ドルが次の吸収ゾーンとなり、市場の様相が大きく変化する可能性があります。

本記事は情報提供のみを目的としており、金融投資の助言を行うものではありません。暗号資産取引にはリスクが伴います。投資判断はご自身で十分な調査の上ご検討ください。

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