米国立公文書館は、連邦官報(Federal Register)のウェブサイトに搭載していたAI検索機能を削除した。同機能がアリババの大規模言語モデル「Qwen(クウェン)」を基盤としていることが判明したためである。連邦政府の規則案や一般からの意見公募(パブリックコメント)を検索するために設計されたこのツールは、政府系プラットフォームで中国のAI技術が使用されていることを指摘するソーシャルメディア上の報道を受けて除去された。 今回の導入は、中国のAI開発に対する米国の根強い懸念と矛盾するものだ。FBIは以前、アリババがAnthropicの技術を盗用してQwenを開発したと非難しており、複数の連邦議会議員は連邦機関が中国のAIモデルを利用することに公然と反対してきた。専門家らは、短期間の統合が直ちに国家安全保障上のリスクをもたらす可能性は低いと指摘する一方で、この出来事は米国政府システムにおける外国製AIインフラの採用をめぐる緊張を浮き彫りにしている。