主要経済国の長期国債利回りが、数十年ぶりの水準に急上昇している。米国の10年国債利回りは一時5.2%に達し、英国の10年物ギルト(国債)利回りは5.38%と30年ぶりの高水準を付けた。フランスの10年国債利回りも約4.68%まで上昇しており、国債市場で幅広く売りが進んでいることを示している。 利回りの急激な上昇は政府の借り入れコストを大幅に押し上げ、国の債務負担の拡大に対する懸念を高めている。市場アナリストの間では、この動きは人工知能(AI)をめぐる現在のリスクよりも、経済や家計の金融面の安定にとってより差し迫った中長期的な脅威であるとの見方が広がっている。