米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを再開する中、ビットコインは2022年初頭と似た市場環境に直面しており、一時的なリバウンド相場が長期にわたる下落局面に先行する可能性への懸念が高まっている。2022年3月の初回利上げ後、ビットコインは12日間で18%上昇したものの、その後約50%下落した。ただし、現在のマクロ経済要因は、前回のサイクルで見られた資産の広範な売りと暗号資産(仮想通貨)固有の混乱とは異なっている。 今回の金利決定は、コアインフレ率が5年ぶりの低水準となる2.4%まで低下している一方で、総合インフレ率(ヘッドラインインフレ率)が5年超にわたって2%を上回り続けていることに起因している。中東の地政学的緊張がWTI原油と北海ブレント原油を1バレル100ドル超まで押し上げるなど、新たなインフレ圧力が生じており、米10年債利回りは5%に達した。こうした金融引き締めの状況は、ビットコインの弱気相場が1年目に近づくなか、リスク資産にとって新たな逆風となっている。