
ブレント原油は一晩で3.42%上昇し、$86.97まで高騰しました。イランが一時的に自制していた状況が報じられた中断され、これは米連邦準備制度理事会(FRB)が7月の政策金利決定を発表する数時間前のことでした。米連邦公開市場委員会(FOMC)はFRBの金利政策を決定する機関で、その声明は2026年7月29日午後2時(米東部時間)に発表され、その後2時30分から議長ケビン・ウォーシュの記者会見が予定されています。一晩の間に、イラン革命防衛隊(IRGC)が複数の弾道ミサイルによる米軍への奇襲攻撃を試みたが、防衛システムによって阻まれたと報道。また、米軍およびサウジ軍が、3日間で30回以上のドローン攻撃を受けた後、イラク東部の拠点を攻撃したとされています。火曜日のマーケットは逆の展開で、ブレントは緊張緩和期待で3.9%下落し$84.91となっていました。しかし、FRBが7月を通して注視してきたインフレ要因が24時間で再度加熱し、発表直前に再燃しました。
ロイターが調査したすべてのエコノミストは据え置きを予想していますが、市場はまだ3分の1ほどの確率で彼ら全員が間違っているリスクにヘッジ費用を払っています。そのギャップこそが、今日一日のトレードレンジとなっています。
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項目
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米東部時間 午後2時時点
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WTI原油(9月限)
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$82.09、前日比+3.58%(7月29日 CNBC)
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ロイター経済学者調査
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全員が据え置き予想(会合直前の最終調査)
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ビットコイン
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$63,665、24時間で+0.7%(7月29日朝 最新データ)
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暗号資産 恐怖/強欲指数
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29、恐怖ゾーン(7月29日確認)
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米10年債利回り
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4.62%(火曜引け)
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ドル指数(DXY)
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約101.4、軟化傾向(火曜引け)
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午後2時の声明は本日のイベントの「半分」に過ぎない
声明は米東部時間午後2時に発表され、ウォーシュ議長による2回目の記者会見が2時30分から行われます。公式スケジュールはFRB議事日程で確認でき、7月の会合は経済予測サマリー(ドット・プロット)が公表されないため、通常以上に発表時間が重要となります。
このドット・プロット非公開は今回とくに重みがあります。ウォーシュは自身のドットを予測から除外した初の議長で(2012年のドット・プロット開始以降初)、通常このプロットがビットコイン価格に与える影響は過去に解説していますが、今回は9月まで待たなければなりません。つまり、今日の記者会見が唯一の将来ガイダンスとなり、ウォーシュの秋以降の発言が秒単位で精査されることになります。
トレーダーが注視する3つのポイント
反対票数。コンセンサスは「据え置き+利上げ主張2名」というシナリオ。候補はクリーブランド連邦準備銀行のベス・ハマック(“タカ派”の代表格として弊社で既報)と、ダラス連銀のローリー・ローガン(「インフレは"過度に長く高止まり"」と発言)。2名反対は織り込み済みで、1名/3名ならヘッドラインだけで相場に影響を与えます。
緩和方向バイアスの維持。最近の声明は「将来的な利下げ」示唆が維持されています。この表現が弱まる、もしくは消える場合、据え置きでも“タカ派据え置き”と市場は解釈、事実上の利上げに類似する反応になる可能性があります。
9月発言。今回ドット・プロットがないため、ウォーシュの会見が唯一の見通し。9月利上げ・据え置き・利下げいずれも“含み”を持たせれば、それが2時35分以降の真の注目ヘッドラインになります。
104人が据え置き予想、1つの大手デスクは「利上げ」予想
ロイター最終調査では104人中104人が本日3.50-3.75%据え置きを予想。これに対し唯一、大手デスクのシタデル証券が(ブルームバーグ7月27日)25ベーシスポイントの“サプライズ利上げ”を予想、ウォーシュのインフレ対応姿勢を明確に示すためとレポート。仕掛け人のストラテジストについては本日別記事で詳報します。
シナリオ分岐図は午後2時まで何も確定していない前提で、下記の通りです。
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シナリオ
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見かけ上の展開
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リスク資産の初期反応
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据え置き、2名が利上げ主張、緩和バイアス維持
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完全に市場予想通りの台本
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概ね織り込み済み。サプライズなければ安堵の反発も
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据え置き、2名が利上げ主張、緩和バイアス弱化
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利下げ関連文言が薄まりor撤去
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タカ派据え置き。金利に敏感な資産に下押し圧力
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全会一致で据え置き
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タカ派勢が折れる
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極めてハト派サプライズ。最も強い安堵反発
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サプライズ利上げ(25bp)
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4分の1~3分の1ほど織り込み
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急激なポジション巻き戻し。シタデルのストラテジスト曰く「先行ガイダンス時代の終焉」
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これらはいずれも予想ではありません。この表のポイントは、「4通り中3通りが据え置き」でも市場が売られる可能性のあることです。
FRBが最後に利上げしたのはいつ?
FRBが最後に利上げしたのは2023年7月、ちょうど今から3年前でした。この利上げで2022年3月から2023年7月までの急速な引き締めサイクルが5.25-5.50%でピークに達し、過去40年で最速ペースを記録。その後、2025年9月に利下げが始まるまでレートは高止まりし、今の3.50-3.75%レンジとなっています。
本日午後の利上げは、3年ぶりかつウォーシュ体制では初。このため、周辺価格帯が極めて不安定になっています。ビットコインにとっての「利上げ路線」VS「利下げ路線」解説も随時更新しており、本日のどちらのルートにも直接応用可能です。
決定日までのオッズ乱高下の軌跡
今回7月会合では、直前で数年に一度の急激な(利上げ)オッズ変動がみられました。ここに日付とともに記録します。
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日付
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印刷(数値)
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ソース
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7月15日
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利上げ確率 約10.7%
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CME FedWatch 印刷データ
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7月24日
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利上げ確率 約38%
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CME FedWatch(当日弊社記事で解説)
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7月27日
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据え置き65.7% / 利上げ34.3%
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CME FedWatch トラッカー
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7月28日午前
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据え置き68.5% / 利上げ31.5%
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CME FedWatch(市場実況)
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7月28-29日深夜
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原油高騰で~36%近くまで利上げ確率上昇
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外部報道
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7月29日 執筆時点
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据え置き75.5% / 利上げ24.3%、取引高$1.21億
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Polymarket(7月29日朝取得)
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この乱高下はウォーシュFRB体制初回の利上げオッズ低下から、先週38%近辺まで再上昇するまで一か月追跡してきました。現状も午後2時まで変動する可能性があり、CME FedWatchツールでリアルタイム監視可能です。
板間の価格差にも注目。レート先物は30%台で利上げリスクを保持する一方、Polymarketでは20%台半ばと7~12pt程度のギャップ。「市場マネー」より「債券ディーラー」が一段とリスクを強めに織り込む構図。なおPolymarketは2026年中に一度でも利上げの起きる確率を78%としています。一晩で大きくどちらかに動いたセグメントがおり、午後4時にはウォーシュの意図がどちらに近かったか明確になります。
午後2時直前のビットコインの状況
BTCは$63,300~$64,900の狭いレンジ内で膠着し、マクロ要因のリプライスを静観しています。BraveNewCoin の7月28日レベルマップでは、第1レジスタンス $64,850、サポート $63,335、および$62,471とされ、$63,458割れで$60,000への下落リスク点灯、$67,300が今月全ての上昇トライを抑えている天井に位置づけられています。Nansenの弱気シナリオでは$52,000(本筋シナリオではなくレッテル付け)。CoinDesk引用のアナリストは7月28日、「わずかでもハト派のFRBならビットコインにはプラス」とコメント。
また、「連続記録」にも注目。BTCはFOMC後9回連続で下落しており(弊社の分析記事参照)、本日で10回目の節目となります。この記録はあくまで「傾向」(保証ではない)で、据え置き・利下げ・どのパターンでも生き残ってきました。既に恐怖/強欲指数は恐怖圏に深く沈み、投資家心理は予防的です。
オプション市場は節目となる水準を設定。Deribitでは$70,000と$72,000ストライクの建玉が合計$50億(全体の18%)あり、そのうち$25億のコールスプレッドがC-levelから公表されています。オプション価格はBTCが金曜までに$70,000到達確率約14.5%を示唆。現物ETFフローは反対材料になりきれていません。月曜確定値は全BTCファンドの純流出が-$11.64百万円(うちIBITが-$8.82百万)で、火曜分は執筆時点未発表でした。
政策決定後の「超過密」24時間
午後2時を過ぎても、消化する時間はありません。本日引け後にMicrosoftとMetaが決算を発表し、まさに決算とFRB決定の連動リスクを解説した通り。同じく明日午前8時半(米東部時間)にコアPCEデフレーター発表(市場予想:前月比+0.2%、前年比約3.3%)、BofAは+0.16%・3.30%見通し。CLARITY法案も注視されており、今週可決なし、通過確率約37%、本格審議は来週予想とされています。
暗号資産トレーダーにとっては、「FOMC反応」がさらに18時間で大型マクロイベント2件を経たあとで初めて信頼できるトレンド感を持ちます。安堵反発→PCEで下押しや、逆に今夜下落もインフレ緩和で切り返しなど、双方の罠も想定されます。
よくある質問(FAQ)
FOMCの決定発表は日本時間で何時ですか?
FOMC声明は2026年7月29日午後2時(米東部時間、日本時間では翌日午前3時)発表。ウォーシュ議長の会見は午後2時半(同午前3時半)開始。暗号資産トレーダーにとっては「発表後48時間」の値動きが本質的なトレンド(初動の乱高下後に本命トレンドが出やすい)です。
今日FRBは利上げしますか?
午後2時発表前に誰にも確実なことはわかりません。エコノミスト調査は全員据え置き予想ですが、市場はこの24時間で利上げ確率を25~33%の幅で織り込んできました。この3年で最も「ライブな」決定です。
7月会合でドット・プロットは公開されますか?
いいえ。経済予測サマリー(ドット・プロット)は3月・6月・9月・12月会合のみ。今回は非公開であり、9月までFOMCとしてのフォワードガイダンスは本日の記者会見が唯一の情報源です。
原油価格はFRBの金利決定にどう影響?
エネルギー価格は消費者物価のヘッドライン部分に直接寄与し、家計のインフレ期待にも波及するため、FRBが重視します。原油の大幅上昇は利下げの妨げとなり、引き締め姿勢の正当性が強まります。そのため、会合直前の3%を超える上昇は極めて重要です。
まとめ・総括
本日のFOMC決定は「二択の構造」ですが、複数の分岐を持つ結果となります。もし「据え置き+2名反対+緩和バイアス維持」なら完全に織り込み通り、BTCの主要水準は$64,850および$67,300となります。バイアス弱化や3名反対の場合、$63,335や$62,471サポートの防衛が焦点-過去にも“タカ派据え置き”でこのレンジ崩壊リスクが出現しています。全会一致で据え置きなら最も強い安堵シナリオ。逆に「1/4確率」サプライズ利上げなら、従来の“先行ガイダンス”体制が崩壊し、過去3年のFOMCプレイブックが根本から書き換わります。BTCのFOMC後9回連続下落記録が10回目となるか正念場。明日午前8時半のPCEで本日のターニングポイントか、現行トレンド継続かが見極められるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的とし、金融または投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産取引には重大なリスクが伴います。取引判断はご自身で十分なリサーチを行った上で行ってください。
