メタマスクは100万人以上の暗号通貨愛好家に利用されている、最も人気のあるイーサリアムウォレットの一つです。多くのウォレットとは異なり、メタマスクでは Ethereum blockchain と直接触れ合うことができ、自分で dApp を実行することも可能です。 このガイドでは、ユーザーとしての起動卯方法など、メタマスクについて知っておくべきことを全て説明して行きます。
メタマスクとは?
メタマスクはウェブブラウザに埋め込まれたウォレットで、運用中のいくつかのイーサリアムテストネットと並び、イーサリアムメインネットと直接連携してます。なぜこれが重要なのでしょうか。まず、ウェブブラウザを使用しているとき、世界中にある多くの集中方webサーバーの一つと対話しています。ウェブサイトを呼び出すたびに、みたいサイト情報がサーバーから取得され、ブラウザに配信されます。
もし、あなたがブロックチェーンに詳しい人であれば、それが分散型のインフラ上で動作することを知っているはずです。ノードのネットワークがブロックチェーンを管理し、ユーザー間で行われたすべての暗号通貨取引の記録を保持します。イーサリアムの場合、ノードはスマートコントラクトの取引も管理しています。メタマスクは中央集権型ウェブと分散型イーサリアムブロックチェーンの間の架け橋のような役割を果たします。 イーサリアムと対話するためにフルノードを実行する必要はないが、メタマスクはInfuraと呼ばれるイーサリアムノードに接続し、プロキシ経由でスマートコントラクトを実行できるようにしています。要約すると、メタマスクを使ってWebブラウザから直接、あらゆる種類のイーサリアムdAppsと直接対話できるということです。
また、 Uniswapで資産をスワップしたり、Dai Stablecoinsで担保ローンを組んだり、 Yearn Vaultsにてトークンを投資したりすることができます。
メタマスクの仕組み
メタマスクはChrome、Firefox、Brave Edgeなどのブラウザの拡張機能として利用できます。 Metamaskのホームページからアクセス可能です。
拡張機能をダウンロードすると、お財布を設定するページに移動します。自動的にリダイレクトされない場合は、ブラウザのウィンドウの隅にあるキツネのアイコンを探してみましょう。そして”Get Started “をクリック。
まだウォレットを持っていない場合は、”ウォレットの作成 “をクリック。
ここでは、開発者へのフィードバックとしてデータを送信するかどうかを選択できます。
パスワードを設定する際は英数字と記号を混ぜて使用するなど、強力なパスワードのルールに従っていることを確認しましょう。設定が完了したら、「次へ」をクリック。
その後、秘密のシードフレーズの確認を求められます。これは資金をバックアップし、パスワードを忘れた場合にそれらを回復するために必要な情報の不可欠な部分です。メタマスクは12の異なる単語を提示するので、書き留めて安全な場所に保管しておきましょう。盗まれやすいような、パソコンや携帯電話に保存しないことが重要です。
シードフレーズを書いた後に確認するとこのようなメッセージが表示されます。
これで完了です。これでメタマスクを使い始める準備ができます。トークンを入金するまでは、残高はゼロと表示されます。他のウォレットからETHや他のイーサリアムベースのトークンを入金することができます。メタマスクでは、ワイアサービスを介してデビットカードを使用してETHを購入することも可能です。
新しいMetamaskウォレットを使ってdAppsとやりとりしたい場合は、dAppのホームページにアクセスしよう。ホームページにアクセスすると、通常は「ウォレットを接続する」というボタンが表示され、ブラウザにMetamaskパスワードを入力することで接続できるように なります。また、Ropsten Testnetのような様々なイーサリアムテストネットと、 faucetから資金を得ることで交流することができます。テストネットの資金は本物のエーテルではなく、テストモードでのdAppsのテストに使えるデモのような「遊び」のお金でしかないことに注意しましょう。
メタマスクを使うメリットとは?
メタマスクには他のウォレットと比べ、いくつかのメリットがあります。
参入障壁の低さ
まず、ビギナーでも参入障壁が低く簡単に使える点です。インターフェイスは見やすく、至ってシンプルです。ほとんどの人がすでにコンピュータにインストールしているであろう、一般的なブラウザと統合されています。秘密鍵はブラウザ上に保存されているため、アクセス可能であり、第三者プロバイダーのサーバーに依存して資金の安全を確保する必要はありません。
安全性
メタマスクは、バックアップとして機能するようにユーザーにシードフレーズを与えるため、ユーザーは資金の完全な親権を持っています。
オープンソースとアクセスの簡易性
メタマスクはConsenSysからの資金提供を受けて開発されており、非常に活発なオープンソースの開発者とユーザーコミュニティを持っているため、メンテナンスが行き届いていることが保証されています。また、ユーザーが何か問題にぶつかった場合に備えて、詳細なFAQやサポートページも用意されています。購入機能が内蔵されているので、暗号通貨が初めての方でも、ウォレットへ資金を追加することが簡単なのです。
メタマスクの欠点
互換性
しかしながら、メタマスクにも欠点はあります。ビットコインやその他のイーサリアムでない資産を保持するウォレットが必要な場合、イーサリアムとイーサリアムブロックチェーン上で発行された資産のみをサポートしているため、別のウォレットが必要になります。
個人情報の取り扱いについて
プライバシーを重視するユーザーにとっては、ウェブブラウザがユーザーの情報を収集する傾向があるため、ブラウザにウォレットが埋め込まれていることを懸念する方もいるかもしれません。これは特にGoogle(Chrome)やMozilla(Firefox)に当てはまるが、メタマスクはプライバシーを重視したブラウザとして知られるBraveでも動作しています。ブラウザの運営者があなたの秘密鍵にアクセスすることはできないですが、メタマスクの利用状況やdAppのウェブサイトとのやりとりに関するデータを収集することはあるでしょう。
メタマスクはホットウォレットである
最後に、メタマスクは「ホット」またはオンラインウォレットであることを知っておきましょう。オフラインのコールドストレージウォレットよりも攻撃に対して脆弱であることに注意しましょう。このような理由から、保有しているすべての暗号通貨を保管する、唯一のウォレットとしてメタマスクに頼ってしまわないようにしましょう。少額の資金に使用したり、dAppsとのやりとりをしたい場合にのみ資金を移動させたりする方が理にかなっています。
コールドウォレットが必要な理由はこちら Hot Wallet v.s. Cold Wallet
これらの欠点はいずれも、メタマスクを使用するための障壁であるとは言えません。メタマスクはやはり、イーサリアムの話題のdAppエコシステムに参加したい際には、理想的なウォレットと言えるでしょう。