指値注文(リミット・オーダー)について詳しく知りたい方は、「指値注文(リミット・オーダー)とは?」の文章をご覧ください。
リミットオーダーがどのように成立するかを明確にするために、BTCUSDのオーダーブックを例に挙げます。オーダーブックから、ベストアスク価格(売り)が11703.0、ベストビッド価格(買い)が11702.5であることがわかります。
ロング/バイリミットオーダー
ロング/バイ注文では、注文価格がベストアスク価格と同じかそれ以上であれば、その注文は直ちに満たされます。約定価格はベスト・アスク・プライスとなります。注文価格がベストアスク価格よりも低い場合は、注文はオーダーブックに追加され、約定を待ちます。ベストアスク価格が指値注文の価格まで下がった時点で、指値注文が成立します。
例えば、11701の価格で注文を出した場合、その注文はオーダーブックに追加され、充足されるのを待ちます。11707で値付けした場合、指値注文は直ちに満たされ、ベストアスク価格(11703)で約定されます。
特殊なケース
指値注文の価格が11703で、注文サイズが40,000の場合、注文の一部(サイズ33,125)は11703.0で約定し、残り(サイズ6,875)はオーダーブックに追加され、約定するのを待ちます。
指値注文の価格が11704で、注文サイズが260,000の場合、注文の一部(サイズ33,125)が11703で満たされ、別の一部(サイズ190,648)が11703.5で満たされ、別の注文の一部(サイズ35,640)が11704で満たされ、残り(サイズ587)がオーダーブックに追加され、満たされるのを待つことになります。
ショート/セルリミットオーダー
ショート/セル注文では、注文価格がベストビッド価格と同等かそれ以下であれば、その注文は直ちに満たされます。約定価格は最良入札価格となります。注文価格が最良入札価格よりも高い場合、注文はオーダーブックに追加され、約定するまで待機します。ベストビッド価格がリミットオーダーの価格まで上昇すると、リミットオーダーはフィルされます。
例えば、11704で値付けした注文は、注文ブックに追加され、充足されるのを待つことになります。11700で値付けした場合、指値注文は直ちに満たされ、ベストビッド価格(11702.5)で約定します。
特殊なケース
例えば、指値注文の価格が11702.5で、注文サイズが500,000の場合、注文の一部(サイズ427,677)は11702.5で約定し、残り(サイズ72,323)はオーダーブックに追加されて約定するのを待ちます。
指値注文の価格が11702で、注文サイズが960,000の場合、注文の一部(サイズ427,677)が11702.5で約定し、注文の一部(サイズ528,396)が11702で約定し、残りの注文(サイズ3,927)がオーダーブックに追加されて約定するまで待機します。